STEP4.ドメイン名の取得とDNSサーバーの設置

4.各種ファイル設定
 BINDを使うためにはBINDのファイルの各種設定を行わなければなりません。その設定はすべて文字で表されています。すべてに目を通していると非常に面倒ですが、各ファイルの以下の項目だけを指定されたとおりに変更すればすべてOKです。
 ここで設定を完了するためには、セカンダリDNSが決まっている必要があります。
  プロバイダなどにお願いする場合
    プロバイダからセカンダリDNSのサーバー名とIPアドレスをメモしておいて下さい。
  自分でもう1台用意してそちらをセカンダリDNSにする場合
     もう1台のマシンのホスト名とIPアドレスをメモしておいて下さい。

 では、順に追って設定していきましょう。カッコに入っている文字は、メモの文字(数字)を入れて下さい。
もしファイル名が拡張子まで表示されていない場合は、フォルダの表示メニューのオプションから「表示」タグの中の「登録されている拡張子を表示しない」にチェックが入っていないかを確認して下さい。

named.bootファイル
 このファイルは先ほどインストールしたところとは別に保存されています。システムディレクトリ(C:|WINNT)のなかに入っています。このファイルをダブルクリックをして開いて下さい。
 このファイルでいじるところは以下のところです。
primary (ドメイン名) db.zoneinfo
上の箇所は(ドメイン名)に自分の登録するドメイン名が入っていればOKです。
primary 0.162.139.203 .in-addr.arpa db.inaddr
この0.162.139.203の部分に、自分のネットワークアドレスを逆にしたものを入れて下さい。ですからこの例の場合は、ネットワークアドレスが「203.139.162.0」ということです。
resolv.confファイル
 このファイルも、named.bootと同じくシステムディレクトリ内に入っています。
 このファイルは空の(もしくは若干記入されている)はずです。
もし何も記入されていない場合は次のように記入して下さい。

domain (ドメイン名)
nameserver (使用するPCのIP)
nameserver (セカンダリDNSのIP)

(セカンダリDNSのIP)には、セカンダリDNSを自分の2台目のマシンでまかなう場合はそのIPを、プロバイダなど外部の会社に頼むときはそのIPを入れて下さい。
上の3行でこのファイルは終わりです。
注意:JPドメインをとる方は、必ずセカンダリのDNSを取得してここに入れないと申請ができません。
DB.ZONEINFOファイル
 これは、BINDをインストールをしたときに指定したフォルダに入っています。
 このファイルでいじるところは以下のところです。
  ※以下の(ドメイン名)の後にはかならず「.」が要ります。忘れずに入力して下さい。
@    IN SOA  (ホスト名).(ドメイン名).  hostmaster.(ホスト名).(ドメイン名).
(ホスト名)のところには先ほど入れたホスト名、(ドメイン名)のところに自分の登録するドメイン名になっているか確認して下さい。hostmasterの部分は、このサーバーの管理者になりますのでご自分の名前でも構いません。
IN NS  (ホスト名).(ドメイン名).
ちゃんと入力されているか確認して下さい。同じでなければなおして下さい。同じになっていたら、この下の行に次の1文を追加して下さい。
IN NS  (セカンダリDNSのサーバー名).
セカンダリDNSのサーバー名は先ほどメモしていただいたものです。ご自分のマシンの場合は(もう1台のマシンのホスト名).(ドメイン名)と言うことになります。
IN A  (使用するPCのIP)
使用するPCのIPになっていることを確認して下さい。同じでなければなおして下さい。
IN MX 10 (ホスト名).(ドメイン名).
ちゃんと入力されているか確認して下さい。同じでなければなおして下さい。
次一番下の方に行くと
;www   IN CNAME mach1.softwqare.com.
など表示されている下に以下の項目があるか確認して下さい。
(ホスト名)   IN A    (使用するPCのIP)
なければこの項目を追加して下さい。ある場合はあっていることを確認してください。あっている場合は、以下の2文を追加して下さい。
www   IN CNAME (ホスト名).(ドメイン名).
mail   IN CNAME (ホスト名).(ドメイン名).
ある場合はそのままでかまいませんが、ないときは必ず入力して下さい。
DB.INADDRファイル
 このファイルでいじるところは以下のところです。
@    IN SOA  (ホスト名).(ドメイン名).  hostmaster.(ホスト名).(ドメイン名)
DB.zoneinfoと全く同じです。
IN A  (サブネットマスク)
サブネットマスクのIPが入っていることを確認して下さい。同じでなければなおして下さい。
IN PTR  (ドメイン名)
ちゃんと入力されているか確認して下さい。同じでなければなおして下さい。
IN NS  (ホスト名).(ドメイン名).
IN NS  (セカンダリDNSのサーバー名)
DB.zoneinfoと全く同じです。セカンダリDNSのほうが足らない場合は追加して下さい。
次一番下の方に行くと
(使用するPCのIPの最後の項目)   IN PTR  (ドメイン名)
(使用するPCのIPの下3桁)は使用するPCのIPが「203.139.162.2」ならば「2」になります。ちゃんと入力されているか確認して下さい。同じでなければなおして下さい。
DB.127.0.0ファイル
 このファイルでいじるところは以下のところです。
@    IN SOA  (ホスト名).(ドメイン名).  hostmaster.(ホスト名).(ドメイン名)
DB.zoneinfoと全く同じです。
IN NS  (ホスト名).(ドメイン名).
IN NS  (セカンダリDNSのサーバー名)
DB.zoneinfoと全く同じです。セカンダリDNSのほうが足らない場合は追加して下さい。

以上でファイルの設定は終わりです。